ロマン溢れる人生を

人生のどの場面を切り取っても映画のワンシーンであるかのように生きたい

喫茶店をしたい大学生の話

皆様 はじめまして。「なちお」と申します。

現在は大学生という身分でございます。

 

わたくしは「人生のどの場面を切り取っても映画のワンシーンであるかのように生きる」ということを常日頃心掛けており

自分の美学やロマンを大切にして好きなことをして生きております。

 

かなり幅広く様々なことを記していきたいと考えております。

わたくし、お話をすることが大好きなので主には日々考えていることや起業について

趣味である、喫茶店滞在、ゴルフ、演奏会、美術館、古物集め、読書、ドライブ

といった感じでしょうか。

 

以前から自分の中でぼんやりと「何かしてみたい」とは考えておりましたが

最近、自分を変えるキッカケというのがありまして

「何かしたい」の「何か」を明確にしてその目標に向かって事を進めているという次第でございます。

 

YouTubeにも日々の動画を投稿しておりますので

よろしければ観ていただけると嬉しく存じ上げます。

www.youtube.com

 

 

早々に申し上げますがわたくしは喫茶店を起業したいと強く思っております。

 

私事のお話にはなりますが、お話させていただきます。

(わたくし、お話を始めると長くなるので飛ばして頂いて構いません)

 

先日わたくしが足繫く通っていた喫茶店が閉店致しました。

わたくしはそちらの喫茶店を心の拠り所としておりました。

 

毎日そこへ行けば、店主のおば様が優しく迎えてくれて、顔を見知ったお客様で賑わっていて、特別に会話をせずとも心が温まる場所でした。

 

失恋をして涙で溺れる日も欠かさず通いました。

そこへ行けば会話をせずとも慰めてくれるような気がしたからです。

 

ひとりで煙草の煙を見つめて静かに泣いておりました。

それでもお店を後にするときは必ず前向きな気持ちになれたのです。

 

席へ着けば「珈琲で良いかしら?」と灰皿を持ってきてくれる店主のおば様。

「若くて綺麗なお嬢さんね」と声をかけてくれる常連のおば様。

「帰省のお土産です」と御菓子をくださるおじ様。

 

店内は薄暗く、喫茶店の歴史を感じるソファやカウンターがあり

わたくしの大好きな古物で溢れ、クラシックやジャズが流れておりました。

 

茶店では読書をしたり、日記を書いたり、レポートに追われる日は

一日中文献とパソコンを見つめておりました。

 

そんな空間で美味しい珈琲と煙草を嗜むことがわたくしの幸せでした。

 

茶店が閉店すると知ったのは閉店の三カ月ほど前でした。

わたくしはそこで思ったのです。

 

「わたくしには、この空間を手放すことができない。」と。

 

そこへ行けば些細な安寧を得られて、特別な用事がなくとも人々が足を運び、なんとなく長居してしまう。

周りのお客様の他愛ない会話、店主のおば様の「お疲れ様」というお声がけ。

 

わたくしはその空間の全てに救われ、明日も生きてみようと

日々に価値を見出すようになりました。

 

閉店すると知って店主のおば様に

「わたくしではこの喫茶店どうにかできないですか。」という

漠然とした質問を投げかけました。

 

おば様は非常に悲しそうな顔をして

「残念だけど建物自体が取り壊しになってしまうのよ。」

「そう言ってくれて本当に心から嬉しいわ。」と

わたくしの手を強く握って仰ってくれました。

 

この場所が無くなってしまうという焦りと不安に駆られているわたくしを見兼ねて

おば様は「あなたならね、何でもできるよ。」と仰って

 

おば様のお話をしてくださりました。

お店に対しての愛情が感じられて益々わたくしは

「この空間を思い出として取っておくだけではいけない」と思いました。

「あなたのことを応援している」と

忍耐力や健康の大切さについて進言を頂きました。

 

わたくしはその日から何かに取り憑かれたように

大好きな空間を作り上げるにはどうしたら良いのか考えるようになりました。

 

書籍を読み漁り、調べものに明け暮れ、少しでも何かに繋がれば良いと思い、周りの人々にも積極的に意思を伝え、必要な資格を得るために講習への申し込みをして。

 

毎日必死に生きております。

 

茶店の閉店の日。わたくしは勿論足を運びました。

店内はいつも通り、常連のお客様ばかりで心が落ち着きました。

 

お客様は皆、感謝の気持ちを伝えて名残惜しそうにお店を後にしていました。

わたくしもその日はおば様が忙しいだろうと思い長居はしませんでした。

 

「最後に一本だけ」と煙草に火をつけて目を閉じて

周りの会話や珈琲を淹れる音、柔らかいソファの感覚、店内に広がる花の香り

全てを愛おしいものだと思い、全身で味わいました。

 

ふと目を開き、煙草を挟む手元を見ると、わたくしは震えておりました。

本当にこの空間を手放したくないのだなと実感いたしましたね。

 

煙草は目一杯というところまで吸っておりました。

立つ鳥跡を濁さずという思いで席を立ち会計へと向かいました。

 

そうは思っていても、わたくしは耐えきれずに

おば様に「寂しい」と言ってボロボロと涙を零してしまいました。

 

おば様はそんなわたくしを見て、泣きながら何度も「ありがとう」と言って

強く抱きしめてくださりました。

 

周りのお客様たちも少しでもわたくしが前を向いて生きていけるように

「新たな居場所を見つける楽しみができたと思えばいいのよ」と

笑って温かい言葉をかけて、わたくしの涙を拭ってくださりました。

 

わたくしの喫茶店をしたいという思いもおば様に申し上げておりましたので

「お手紙を書いてくれないかしら」とおば様は自身の住所を紙に記して

わたくしに握らせてくださりました。

 

そこでもわたくしはより一層「諦めてはいけない」

「少しでも良い報告がおば様にできるように」と強く思いました。

 

お店を出た後もおば様はわたくしの姿が見えなくなるまで

深々とお辞儀をして「ありがとうございました」と言ってくださりました。

 

長々とわたくしの喫茶店の思い出を語らせていただきましたが

こちらがわたくしの喫茶店をしたいと思うようになった契機でございます。

 

こちらの喫茶店に限らずとも、わたくしは喫茶店が大好きで

幼い頃から日曜日の朝は両親と喫茶店で朝食を頂いたり

茶店で珈琲一杯を頂くために数時間車を走らせたり

関西のほうへ赴くこともございました。

 

どちらの喫茶店も素晴らしく、非常に思い出深いのですが

個人的な思いが強いのは、先ほどお話した喫茶店ですから

その空間の全てが特別に感じます。

 

完全に同じ、とは不可能ではございますが

わたくしは皆様の第二の居場所となり、社交の場、出会いの場、良い経験ができる場、救いの場になるような空間を作り上げたいと心から思っております。

 

わたくしのように少しでもこの場所にくることで心が救われるという方がいらっしゃるならば、わたくしは最大限、皆様の人生に寄り添いたいと思っております。

 

まだ、何も形になるようなことはできていないのですけれども

毎日この思いは変わらないですし、必ず皆様の救いになるような場所を作り上げます。

 

長々とお話して、取り留めのない文章ではございますが

少しでも皆様に思いが伝わっていると嬉しく存じます。

 

忍耐力と健康を大切にして日々精進して参ります。

 

お好みあるとは思われますが、どうぞよしなに。